整形外科医(ryuuta19)の独り言 -152ページ目

尊敬する人:ノーラン・ライアン

野球を知らない人はすみません。僕の尊敬する人はノーラン・ライアンという大リーグ最多奪三振を持つピッチャーですね。何より彼の野球に対する真摯な姿に感動・尊敬し、誰かを挙げろと言われればすぐに「ノーラン・ライアン」と答えてしまいます。野球を知らない人には一から説明しなければなりませんが・・・それでも僕にとっては尊敬に値する人ですね。

Not smoking!

タバコは百害あって一利なしと呼吸器内科の先生にいわれたけども、ストレス発散という意味では一利だけある。あとはない。

かくいう僕も近年肩身が狭くなりつつある喫煙者だ。高校生の頃から(?)ラークマイルド一筋だ。一仕事終えて紫煙をくゆらせば、「肺がんになってもいいや」なんて思ってしまう。

タバコは体に悪い。僕はそれをよく知っている。一応医師国家試験通ったし。ただそれだけではわりきれない。そんなことがこの科学の進んだ世の中でも多いと思う。わりきれないもの。

僕はだから嫁さんに文句をいわれても喫煙する。換気扇の下で。

今日の手術

今日の手術はかなり難しい手術だった。だから大学の先生にきてもらいやってもらった。

簡単に言えば首の一番上を固定するような手術。一歩間違えば延髄や小脳といった人体でもっとも大事な部分をこわしてしまう。大学の先生もこれでこの手術は10回目だけどやっぱりしびれるね、とおっしゃっていた。

僕にはまだまだそんなことはできない。ただ見て文献を調べて勉強するのみだ。いつかはやるかもしれないけど、やはりリスキーな手術には腰がひける。

僕には勉強も足りないが度胸も足りない。そう感じた今日だった。

自宅待機

整形外科医だけではなく内科医も外科医も耳鼻科医もみな一人だけ「自宅待機」というシステムがある。それは当直医が困ったとき「自宅待機」の医師を呼び出すのだ。今は携帯電話があるから本当に「自宅待機」しているわけではない。だけど病院から大体30分以内の範囲にいなければならない、という不文律がある。

僕はほぼ毎日その「自宅待機」をしている。ということは、必然的に何か整形外科っぽい患者が来たらほぼ僕が呼び出される。別にそれはいやなことではない。束縛はされるが、当直医に恩を着せることにもなるし、患者さんからも感謝されるからだ。

僕のような三年目のぺーぺーでも急患が診ることができる理由は、整形外科という領域がやばい・やばくないが一目瞭然だからだろう。僕の手に負えないのは、手指の切断、開放性骨折のひどいもの、多発骨折、骨盤骨折、小児の手術が必要な骨折、それぐらいだ。そしてそんな患者は地方都市の地方病院ではめったにない。

もちろん眠いときもあれば酒を飲んでいるときもある。けども慣れた。人間何でも慣れてしまうのだなと感じる。

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当直明けの朝はいつも不機嫌な僕だが、昨日~今日にかけての当直は一睡もできなかった。朦朧としながら今書いている。

4才男児、既往歴家族歴なし。鼻にスポンジ?がつまって午後10時ぐらいにやってきた。
「何で鼻の穴の中に入れようと思ったの?」
「・・・」
(無愛想なガキやな~)
と一瞬思ったが笑顔で「そこに寝てね」とか言いながら専用の鼻の穴を広げる機械を手にとった。
黄緑色のスポンジは彼の右の鼻の穴の深部にあり、僕はそれを細いピンセットでつまもうとした。だがうまくいかない。だんだんスポンジは奥に入っていくし、お母さんははらはらしながらすぐ横にいるし(これがプレッシャーになる)どうにもスポンジを取り出せない。仕方なく耳鼻科の先生に電話し来てもらうようになった。

「なんであんたスポンジいれよう思った!」
お母さんキレないでください・・・僕が取り出せないのが悪かったんですから・・・

結局耳鼻科の先生がさくっとスポンジを取り出して彼は元気に帰っていった。