整形外科医(ryuuta19)の独り言 -151ページ目

テレビがつまらなくなる。

冬が始まるとき、それはテレビがつまらなくなる時だ。
僕は野球バカなので、シーズンオフとともにテレビに興味を失い、チャンネルの主導権は、この時を嬉々として待っていたカミさんへと移る。

冬なんて嫌い。冬眠したいくらいだ。オープン戦が待ち遠しい。

健康第一

白衣に健康第一と書かれてないけども、僕は書いてもいいと思う。医者は代わりがいないからだ。倒れたらそこで全てが止まるからだ。

かくいう僕は歯医者以外にかかったことのない、今時珍しい健康優良児だった。そして今でもそうだ。冬にパンツ一つで寝ていても、風邪はひかない。育ちが卑しいからだろう。

医者がいなくなると全てが止まるのは、前も書いたけども、ナースも放射線技師も臨床検査技師も、基本的には医者の指示なしでは動けないからだ。だから絶対に何があろうと、医者は体調を理由に休めない。特に外科関係は。

手術は、患者との個人的な信頼関係があるからこそできるものだと僕は思う。そうでなければナマの人体を傷つけるという野蛮な行為は、人道的に許せないことだろう。それだけの責任を医者は背負わなければならない。

「風邪をひきました。38度7分あるから行けません。手術?うーん、代わりにA先生にやってもらって。何、ばれないよ、全身麻酔だから」

という医者には僕は診てもらいたくないから、僕はそんな医者だけにはなるまいと思っている。

救急車はタクシー

明日書くつもりがいろいろあって今日になった。どれくらいの人が見ているのかわからないけど、すみません。

救急車を利用する人の7割が軽症の人だ。消防署の人たちもいい迷惑だ。有料化すればいいのにと考える医者は多い。

口内炎、風邪、擦り傷、高血圧、酔っ払い、などなどなど。

口内炎で来た八歳男児。さすがに僕はキレた。アホな母親に向かって相当文句を言ってしまったのだが、母親は憮然としていた。その態度にも腹が立った。ただし、言いたいことを言うのはもちろん治療が終わった後からだ。

救急車は公共の乗り物だから、軽症でも利用していいじゃないか、と考える人もいるだろう。だが救急車を動かすカネはどこからでているのか、考えたことはあるのだろうか?人件費、ガソリン代、整備代・・・全てまじめに働いている人の血税から捻出しているのだ。

別に急患がいやでそんなことを言っているわけではない。重症な人が利用するのは当たり前だ。ただあまりにも、僕は医者になって初めて知ったのだが、あまりにも軽症な患者が多すぎる。

救急車はタクシーではない。もっと全ての人が意識してもいいことだと僕は思う。

サイレン

サイレンの音で目覚めるほど僕の感覚は鋭敏ではない。医者になってから病院のすぐ近くで生活するため、必然的にサイレンの音が良く聞こえる。深夜、早朝関係なく。今もサイレンの音が聞こえた。

サイレンは「ピーポーピーポー」と「ウウウー」の2種類がある。どういう風に使い分けているのかは知らないが、遠くからでも良く聞こえる。

当直でしんどい時は悪魔の音色だ。頼むからもう勘弁してくれ、というときに限って重症な患者がくる。

ただし救急車を利用する全ての人が重症なわけではない。明日はそのことについて書こう。

医者とナースの関係

僕はほぼ毎日勤務医として病院に行くわけで、ナース(看護婦と表記すべきか看護師と表記すべきか迷うのでめんどくさいからナースと表記する)と仕事をする。

ナース姿に興奮する男性は多いのかもしれないが、正直言って毎日見ると飽きる。月に一度くらいチャイナドレスとかでもいいのに、なんて不遜な考えは・・・よそう。イメクラには行けない、イケない。

ナースの皆さんには医者から指示があり、その指示のもとで医療行為を行う、というのが基本だ。だからペーペーの僕であっても二十年のキャリアを誇るベテランナースに指示を出す。

親切なナースであれば間違った、あるいはおかしい指示をみつけ、こっそり注意してくれる。それで助かったことは一度や二度ではない。現場ではぺーぺーの医者よりもベテランナースの方が数十倍ぐらい頼りになる。

もちろん、気の合わないナースもいる。アホなナースもいる。うるさいナースもいる。それはどの仕事でも同じだろう。気の合わない、アホな、うるさい仕事仲間。一定の確率で存在するのは仕方が無い。

ストレスはたまるし彼氏とは遊びに行けないし時間は不規則だしお肌は荒れるし勉強会はあるし、ナースは大変だ。だから僕は敬意を素直に表する。いつもおつかれさまです。