整形外科医(ryuuta19)の独り言 -6ページ目

GW満喫してますか?

僕は満喫してます、学生の野球大会に帯同してる…家庭サービス何それ?という状態。


学生さんたちを見ているとすごく懐かしい気分にひたることができる。ファールボールをまるで公園で遊ぶ子犬のようにダッシュでとりにいったり、審判にお茶をだしたり、先輩や後輩とバカ話したり、他校の試合なのに感情移入してたり、と色々悲喜こもごも思い出すのだ。


だからといってその時代に帰りたいかと問われれば、まったく思わない。

若い時の苦労をしたくないし、その苦労は楽しさよりも凌駕しているようなので、このままおっさんの方が楽でいいやと思ってしまう。


でももし、あの時ああいう判断をしなかったらと思わないでもないけれど。

そしたら人生が変わっていたかもしれない。その時はわからなかったけど。


歴史ってそんなもんだよね。


ポール・スミス

お久しぶりです。たまには更新。



僕は全くといっていいほどファッションに興味がなくて、清潔で醜いあひるの子のように目立たなければなんでもいいじゃんというようなレベルなので何も語れない。もちろんファッションにお金をかけて楽しむのも人生の一部であり尊重はするけど理解できない。何時間もかけて自転車で200k以上走って楽しいことが理解できないのと同じだ。程度に差はあれ。


一年目の研修医くんと飲む機会があって、彼の身に着けているものが全てポールスミスで、財布やキーケースもポールスミスだった。
ジーンズやシャツや、ジャケットも含めすべて。


ポールスミスは知っているのだ、彼は自転車好きで2013年のジロデイタリアのマークローザのデザインしていたし。あのなんか虹みたいなのでしょ?


研修医くんは裕福な家の出身なのでアルバイトもしたことないと言っていた。そうなんだ。




学生時代の僕なら、お金をもっている人に対して嫉妬したり、敵愾心をもったり、そんな自分に自己嫌悪したり、そしてお金の無さを呪ったり。いろいろ考えていたけどこの年齢になってくるとなんとなく心象がかわってきた。


いや別にいいじゃん、彼は彼だし、僕は僕だし、彼は彼の人生を色んな意味で生きていくのだし、僕がしなかった苦労を彼はし、彼がしなかった苦労を僕はしてきたのだから。これからもきっとそうだろう。


だからポールスミスを気持ちよさそうに着こなしている彼に対して何にも言わなかった。


僕がその時何を着ていたかって?

ユニクロのTシャツとジーンズだけど、なにか笑

BRM315嘉麻400菊池渓谷

400k走ってきました。


http://blogs.yahoo.co.jp/ryuuta1976514/folder/1087760.html


こちらでレポート書いてまーす

3/11


2011年3月11日午後2時46分。
僕はその頃金曜日が外来日だったので、かなり待たせた外来患者さんたちに謝りつつ処置や診断をしていた。昼飯食べたいなーとかトイレ行きたいなーとかいろいろ邪心をもちつつ。いつもの外来の光景だった。


ようやく外来が終わって、待合室にあるテレビを見上げると、なにか騒がしい。そして数人ナースがでてきてテレビを見ている。津波の映像だった。


これはCGなのか映画なのか、とにかく現実離れしている…というのが第一印象だった。津波が押し寄せる。一部燃えながら。逃げるように走る車に急いで、早く急いで、逃げてと念じる。念じるだけの自分に無力さを感じていた。


あれから3年、震災で失った全てに祈りをささげたい。


また募金しよ。日本赤十字社でできます。

脂肪腫と脂肪肉腫

軟部腫瘍で外来で最もよく診るのが、脂肪腫。

どんなところにもできる、脂肪腫。


良性の腫瘍だし、皮下にできることも多いので、一般外科の先生がとっちゃったりする…

あの、危ないんでやめといた方がええですよーまあ大部分はふつーの脂肪腫なのですが。


脂肪腫と思われる中にも、脂肪肉腫といって悪性の時があるんですわ。


脂肪肉腫は

①高分化型脂肪肉腫:well differentiated liposarcoma

②脱分化脂肪肉腫: dedifferentiated liposarcoma

③粘液型脂肪肉腫: myxoid liposarcoma

④多形型脂肪肉腫: pleomorphic liposarcoma


大きく分けてこの4つがあって、特に①の高分化型脂肪肉腫と脂肪腫の見分けがつきにくい。

高分化型は再発するときに脱分化型に変わっちゃうこともあるので、とっちゃうときは根こそぎとります。


術前に造影MRIをちゃんとやっていればある程度の診断はつきます。

それでもわかんないときは腫瘍をとって顕微鏡での検査をします。


ちなみに僕はMRIで明らかに脂肪腫だ、そして直径5cm以下だ、という場合にはあまり手術を強制しません。「大きくなったら手術しましょうかー」っていうかんじです。

でも気になるとか美容上とかいろんな理由で、病院に来る時点で「手術するぞー」っと思って来られる患者さんもいますんで、そういう時は同意を得て手術しますよー